【ゴールデンカムイ】アイヌ語の名前や意味・料理・おばあちゃんについて

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北海道を舞台にした人気漫画「ゴールデンカムイ」では、アイヌ文化がよく描かれています。

その描写は非常に細かく、アイヌ語の研究者が驚くほどです。

そこで今回は、ゴールデンカムイに登場するアイヌ語やアイヌ文化についてご紹介します。

目次

【ゴールデンカムイ】アイヌ語の名前や意味は?

ゴールデンカムイの中では、様々なアイヌ語が登場します。

漫画のタイトルにもなっている、ゴールデンカムイの「カムイ」もアイヌ語です。

それでは作中でも特に印象深いものをご紹介します。

・カムイ

漫画のタイトルにも含まれている「カムイ」という言葉には、
「神」や「霊」といった意味があります。

ですが、信仰する対象の「神」とは違い、
アイヌでは人とカムイが力を合わせて作られていると考えられており、
生活を共にする対等な存在として認識されています。

一方的に祈りを捧げるだけでなく、共に生きるという考え方が強い
アイヌの精神にも繋がっているのかもしれません。

ちなみにタイトルの「ゴールデンカムイ」は
英語の「ゴールデン」とアイヌ語の「カムイ」をあわせた造語です。

直訳すると「黄金の神」となりますが、
物語の内容を考えると「金塊」を指しているのかもしれませんね。

・イオマンテ

アイヌ文化では様々なものに「カムイ(神)」が宿るといわれており、
特に狩りを生業とするアイヌ民族にとって動物は非常に重要な神様になります。

中でも熊は「キムンカムイ」とよばれ、最も位が高いとされています。

そんな熊の子供を育てるのは、アイヌにとってはとても名誉なことです。

狩りの最中に親を失った子熊を見つけた場合には保護して、
1~2年間大切に育てて村をあげて盛大に神の国に送り返します。

その儀式を「イオマンテ」といいます。

イオマンテを行うことで、カムイが何度も訪れると考えられているようです。

・チタタプ

「チタタプ」は「我々が刻むもの」という意味があり、
作中でも料理シーンで食材を細かく切る際によくでてきますね。

アイヌ民族では、獲物を小さくすることで骨なども余すことなくいただき、
カムイにまた来てもらうという意味もあるようです。

・ヒンナ

こちらも作中で登場することが多い「ヒンナ」ですが、
「いただきます」や「ごちそうさま」といった食材への感謝の意味があります。

美味しそうに食べているシーンで使われるので、
「美味しい」という意味と勘違いしやすいですが、感謝の意味合いが強いようです。

・オソマ

こちらもゴールデンカムイを知っている人なら有名なアイヌ語ですね。

「オソマ」の意味は「うんこ」です。

アシリパが味噌を「オソマ」と言うようになり、
ゴールデンカムイではよく使われるアイヌ語です。

【ゴールデンカムイ】アイヌ語を喋るおばあちゃんとは?

作中で、ヒロインのアシリパの祖母として「フチ」と呼ばれるおばあちゃんが登場します。

ゴールデンカムイのメインとなる金塊争奪戦とは無関係の一般人です。

古き良きアイヌの民でアイヌ語しか喋れません。

実は、「フチ」というのはアイヌ語で「高齢の女性」という意味なので、
本名ではありません。

ファンブックによると本名は「ススポ」と書かれています。

アイヌ語で「柳の花穂(かすい)」を意味します。

初対面の杉元に、いきなり孫娘のアシリパを嫁に貰ってくれと言うシーンもあり、
すぐに杉元の性格とアシリパとの相性の良さを見抜いていたのかもしれません。

【ゴールデンカムイ】作中で登場するアイヌ料理をご紹介!

ゴールデンカムイでは数多くの料理が登場し、料理漫画の側面もあります。

今回は、その中から特に有名なものをご紹介します。

チタタプ

先ほども紹介しましたが、「チタタプ」は「我々が刻むもの」という意味があります。

肉を刻んだ料理で、イメージとしては「なめろう」に近い料理で基本的に生で食べます。

作中でも何度も出てくる料理で、バリエーションも豊富です。

  • リスのチタタプ
  • ウサギの肉料理
  • ヤマシギのチタタプ
  • シマフクロウのチタタプ
  • サケのチタタプ

汁物オハウ

アイヌ料理のメインとなる料理です。

野生動物の肉や魚と山菜と一緒に、塩で味付けして煮込んだ料理になります。

先ほどのチタタプした肉団子を入れたりして鍋にすることもあります。

鮭のルイぺ(ルイベ)

アイヌ民族の伝統料理の1つです。

木にぶら下げた肉や魚を凍らせてから火で炙り、半分溶けた状態で食べる料理です。

シャリシャリとした食感が特徴で、味付けは塩のみでしています。

凍らせる必要があるので、冬にしか食べられないごちそうだったようです。

作中では「ルイペ」とよばれていますが、現在は「ルイベ」とよばれています。

まとめ

今回は、ゴールデンカムイに登場するアイヌ語やアイヌ文化についてご紹介しました。

アイヌ民族の文化がかなり詳細に描写されており、
ゴールデンカムイを通してアイヌの文化を学べるといっても過言ではありません。

特に料理には独特の調理方法のものも多いです。

  • チタタプ
  • 汁物オハウ
  • 鮭のルイぺ(ルイベ)

これら以外にもたくさんのアイヌ料理が登場するので、
グルメ目的で読んでも楽しめるかもしれませんね^^

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