MNPワンストップ開始でSIMスワップ詐欺のリスクが高まる?

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2023年5月24日に総務省が「MNPワンストップ」による申請方法を公開しました。

これにより乗り換え時の「MNP予約番号」が必要なくなり、
携帯電話の乗り換えが簡単になりますが、
「SIMスワップ詐欺」とよばれる詐欺の危険性も指摘されています。

そこで今回は、新しく導入されたMNPワンストップや、
SIMスワップ詐欺の危険性についてご紹介します。

目次

SIMスワップとは

SIMスワップは、スマートフォンを扱う時に重要となる
「SIMカード」を乗っ取る行為のことを指します。

別名で「SIMハイジャック」や「SIM分割」とよばれる場合もあります。

乗っ取ったSIMカードをつかって、
契約者になりすまして不正な送金をするのが「SIMスワップ詐欺」です。

2023年5月11日にも、SIMスワップをつかった不正送金で
摘発されたニュースが流れていました。

かなり身近な詐欺になっているので、
手口や対策法を知って被害にあわない準備をしておきましょう。

SIMスワップ詐欺の手口

基本的なSIMスワップ詐欺の手口をご紹介します。

SIMスワップ詐欺の手口

  1. 個人情報をSNSやフィッシングメールで入手
  2. 入手した個人情報をもとに偽造の運転免許証などの身分証を作成
  3. 偽造した身分証でなりすまして、携帯ショップでSIMカードを再発行
  4. 再発行したSIMカードを自分の携帯で使用
  5. 自分の携帯で他人の電話番号やSMSが使用可能に
  6. ネットバンクなどにアクセスして、自分の口座に不正に送金

単純な電話番号などの個人情報だけでなく、
電話番号などに紐づけされているアカウント情報や通話履歴なども簡単に乗っ取り可能です。

日本では最近、流行し始めた手口ですが、
海外では有名な手口でFBIからも警告文が出るほど危険性が指摘されています。

さらに「MNPワンストップ」の適応によってMNP予約番号が必要なくなるので、
SIMスワップ詐欺が増加するのでは?といった懸念もあるようです。

SIMスワップ詐欺対策

今後、被害に遭いやすい環境になるとも指摘されているので、
SIMスワップ詐欺にあわない対策を知っておきましょう。

SIMスワップ詐欺にあわない対策法

  • 安全が確認できないWebサイトで個人情報を入力しない
  • 二要素認証を利用する(SMS以外)
  • 定期的にパスワードを変更する
  • セキュリティソフトを導入

それぞれ詳しく見ていきましょう。

安全が確認できないWebサイトで個人情報を入力しない

ネット上では、暗号化がされていないWebサイトが多数存在します。

最近ではネットで買い物することも珍しくありません。

ネット上で個人情報を入力する場合も多いと思います。

その時に暗号化されていないサイトだと、個人情報がそのまま流失してしまい、かなり危険です。

ネット上で個人情報を入力する時には最新の注意を払って、
サイトのURLの横に鍵マークが表示されて暗号化されているか必ず確認しましょう。

二要素認証を利用する(SMS以外)

最近は、2要素の認証を求める2段階認証を求めるサイトも多くなっています。

よく利用されるのが「生体認証」や「ワンタイムパスワード」をつかった認証です。

強制ではなくても2段階認証が可能な場合には設定してください。

ですが、SMSをつかった認証方法はやめておきましょう。

SIMカードを乗っ取られるSIMスワップ詐欺では、簡単にSMS認証が可能になります。

そのためSMS以外の方法で2段階認証しましょう。

定期的にパスワードを変更する

アカウントのログインなどに必須のパスワードですが、
毎回変えるのが面倒臭くて使いまわしたり、長年同じパスワードだと危険です。

面倒でもできるだけパスワードはそれぞれ違うものを設定しておき、
定期的に変更しておきましょう。

ですが、利用しているサービスが多いとすべてのパスワードを管理するのは大変です。

そのような場合は、個人情報が流失していないか、
常に監視するセキュリティソフトの導入を検討してみましょう。

セキュリティソフトを導入

より安全に個人情報を守りたい場合は、セキュリティソフトを導入しましょう。

導入すると危険なウイルスの検出や危険なサイトへのアクセスを未然に防いでくれます。

ソフトによっては、盗難や紛失した際にも他人に個人情報が漏れないように対策できます。

SIMスワップ詐欺にあった場合はどうする?

SIMスワップ詐欺にあった場合、SIMカードが再発行されているので、古いSIMカードは使えなくなります。

なので以下のような症状が出たら、SIMスワップ詐欺を疑いましょう。

  • 通話やメールSMSが使えない
  • 回線が一定期間使用できない
  • 圏外表示が続く

これらの対策として

  • 携帯会社にすぐ連絡してSIMカードを再発行していないか確認
  • 再発行されていた場合は、再発行したSIMカードを停止してデータを復旧してもらう
  • ネットバンクを利用している場合、パスワードをすぐに変更

気づいたらすぐに行動して、できるだけ被害を抑えるように努めてください。

まとめ

今回は、新しく導入されたMNPワンストップや
SIMスワップ詐欺の危険性についてご紹介しました。

MNPワンストップの導入で機種変更時の手続きが少なくなるのは魅力的ですが、
裏に潜む危険性についてもしっかり知っておく必要があります。

SIMスワップ詐欺に合わない為にも普段から以下のような対策をしておきましょう。

  • 安全が確認できないWebサイトで個人情報を入力しない
  • 二要素認証を利用する(SMS以外)
  • 定期的にパスワードを変更する
  • セキュリティソフトを導入

それでも被害に遭ってしまった場合には、すぐに携帯ショップに連絡して
パスワードも変更して被害を最小限に抑えてください。

それでも大きな被害につながる場合もあるので、事前の対策が重要です。

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